英語学習

大きな夢も無かった私が英検1級という目標を見つけてからの話

私が『英検1級』を初めて意識したのは、高校1年のときでした。

「家内が英検1級を持っていて…」

何の科目を担当していたかすら覚えていない男性教師からポロっと出たこの発言に、16歳の私は大きなインパクトを受けました。

ちょうどその頃に受験した2級に撃沈したばかりで、1級なんて雲よりも随分上にあるように感じていた自分にとって「バイリンガルでなくても1級を取れる」という主旨の話は希望を与えてくれたのです。

大きな夢もなかった高校生の私に「人生の目標は英検1級」とひそかに刻まれた瞬間でした。

大学受験シーズンを迎え、県外の大学に行くなら(経済的に)国公立大しか許されないという状況下で運よく第一志望の大学にもぐりこみ、英語を本格的に勉強しはじめることになりました。
同じクラスには「それ以上何を学ぶことがあるの?」と思うぐらい入学当初から英語ペラペラな人もいて、純ジャパで多汗症の私は最初の授業で嫌な汗をかいたのをはっきりと覚えています。

大学に入ってすぐの頃は授業で手一杯、ようやく落ち着いてきた頃には塾講師のバイトに夢中。そんな正当な言い訳っぽい状況で、英検のことはすっかり忘れていました。

どこにでもいそうなバイトに明け暮れる大学生であった私の資格魂に火をつけたのは、尊敬していた教授が授業中にサラッと放った一言でした。
「在学中にTOEIC860点は取ってくださいね」

それ以来、グローバルスタンダードな試験として役に立ちそうなTOEICにしばらく熱中しまして、自分の中の英検がどんどん影を薄くしていったのが正直なところです。

その後、英語スキル(TOEICのスコア)を評価してもらい入社した会社で、希望どおり海外とやりとりする部署に配属されたにもかかわらず、入社後すぐの会議で上の方から謎めいたことを言われました。

「うちの会社では英検1級を重視しています。TOEICのスコアは評価しません。」

英検は4技能の実力をバランス良く測れるから、さらにこの会社の実務ではアウトプット(特にライティング力)が大事だからという理由だったと記憶していますが…TOEIC中心の英語人生を歩んできた私は椅子から落ちそうになりました。当時、いつの頃かに取っておいた準1級は持っていたのですが、頑なに1級しか評価しませんよというお話で。

具体的には1級を取るとお給料がちょっとだけ増額されるという金銭的なインセンティブがありまして、それにつられて多くの社員がチャレンジしていたものの、合格率10%ほどの英検1級の壁は社内でも相当高かったように思います。

会社に半ば煽られた形で英検1級の過去問を初めて解いたときの結果が「正答率30%」だったことはこれまでにもブログ記事で何度か書いているので今さら隠したりしませんが…。
TOEIC何点持ってる?とかいうアルアルな話題になると極力控えめな姿勢で会話に加わっていた時代もあったけれど、実のところ、私は本当に「英語が少し得意」というレベルにすぎなかったのです。1級過去問で現実を把握しつつも直視できない自分の弱い部分が出まして、英検は一旦忘れるために目の前のことを楽しむ毎日が続きました。(簡潔に言うと、逃げました。)

ある日、ジムのプールで泳いでいた時に「自分が今やるべきことはプールで平泳ぎをすることか?」と疑問に思い、急にスイッチが入ったのは今でも何故だかよくわかりません。そこで1級を取る!と正式に決意してからは、何とか一発で合格できないものかと探りながら、大学受験のとき以来の夜ふかし生活を送りながら勉強に没頭しました(ジムはその日のうちに退会)。
どんな状況でも「自分は雑魚」と考えることで人は伸びると聞いたことがありますが、これは事実だと思いますね。魚っぽくなりたい雑魚マインドって強いと思うんです。

英検1級の難しさは、英語力だけでなく、時事・社会問題への理解にもあります。普段からニュースを読んでいるから大丈夫!という話でもなく、それなりの意見を言えるレベルを求められる試験。
ライティング対策が鍵を握ることに早々に気づいたこともあって、勉強は順調に進みました。
筆記試験の受験後は「あ、落ちたかも…」と思ったものの、ライティングの得点に助けられ、かろうじて合格。その後の面接試験は一次対策時に大量に作っていたエッセイが役立ってわりとすんなりいきました。高1の頃にあれほど夢見た資格を初受験で手に入れたのです。

その後は、良くも悪くも日常が大きく変わることはありませんでした。
英検1級を取ったからといって、特定の職業に就くことを約束されるわけでもなければ英語ペラペラだという認定にもならない。資格とは、過去のある時点で試験に合格したことを証明するものでしかありません。

だからといって、英検1級を取るメリットが無いのかというと、決してそんなことはありません。取得後に外資系企業の面接を受けた際には履歴書を見た面接官から良い反応をされましたし、社会問題について英語で話せるようになれたのは確実に英検のおかげです。個人的には、英語人生の中に資格という関門を自ら挟むことでモチベーションを上げられたのは大きかったです。

いま何かの資格にチャレンジしている人、もしかすると周りから「資格なんて役に立たない」などの趣旨の発言を耳にする機会があるかもしれません。
でも私は、手が届くかわからないような資格にチャレンジする人たち、それぞれが目指す想いや過程を想像すると、決してそんなことを言う気にはなれません。

「資格の勉強をする過程に意味がある」
こんな使い古された台詞は煙たがられるかもしれませんが、英語の資格に関していうと、これはわりと的を射た言葉だったりします。

今後もこのブログを通して、英語を頑張るすべての皆さんを応援していきます。

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しゅり
しゅり
海外居住経験なしで英検1級、TOEIC960点を取得。 日本にいながら英語を楽しく学ぶオススメの方法を中心に発信しています。 「スキルを積み上げて人生のハードルを下げる」をモットーに、のびのびと生きるアラサーです。