英検1級が難しい理由は、とにかく単語レベルが高いことです。
ネイティブも知らない単語が出てくると言われる1級単語。
要領よくまとまっている単語帳を使って早いうちに暗記を終わらせておくことが最短合格につながります。
初めて過去問を解いた時には正答率30%だった私が、2ヶ月半の勉強で一発合格した勉強法をお話ししていきます。「なるべく最短で合格したい」という方はぜひ参考にしてみてください。
【英検1級】最初に単語帳を完全に暗記するべき理由
まずは使う単語帳がとても重要なのですが、こちらの1冊をやればOKです。
私は英検の他の級でもパス単を使い、それにプラスで他の単語帳も併用したりしましたが、パス単に実際の試験で出題される単語が網羅されていて最も使いやすいと感じました。
- でる度Aを暗記 → でる度Aを復習【重要】
- でる度Bを暗記 → でる度Bを復習
- でる度Cを暗記 → でる度Cを復習
でる度A・B・Cはそれぞれ700語ずつ(合計2000語以上)ありますから、優先順位をつけて学習しないと時間がかかりすぎてしまいます。
↑こちらの記事で詳しく説明しましたが、人間の脳は忘れるようにできています。特に英単語のようなすぐに役立つわけではないものはなおさらです。
そのため、どんなに記憶力が良い人でも何度も復習しなければ覚えられません。
まず、でる度Aを完璧に覚えるまでやりましょう。
1語30秒以内のペースでどんどん覚えていく
↓
でる度Aの最後までいったら頭に戻って復習
↓
赤シートを使って暗記できているかチェック
(できていなかったら印をつける)
でる度Aだけでも700語ありますから、1つの単語に時間をかけ過ぎていたら終わりません。
繰り返し復習しない限りは結局覚えられないので、どんどん進んでいってOKです。
記憶力によっても変わりますが、数十周してようやく覚えられたという人もいます。ひたすら暗記は退屈だと感じるでしょうが、まずはAを確実に終わらせましょう。
その後、でる度B・Cも同じようにやるのですが、出題される確率は下がるということで、Aほど時間をかけなくて大丈夫です。
2ヶ月半の勉強で一発合格した私の単語対策
私は単語帳はすっきりしていた方が頭に入りやすいタイプなので、書き込みはほとんどしていません。
(本来、空白スペースは書き込むためのものなので、活用するべきだと思います。)
過去の経験から「目視」+「音読」が効率が良く自分に合っていると分かっていたので、単語を目で見て発音して、赤シートでチェックしつつ高速で進めていきました。
左ページ(単語と意味)しかほぼ使っておらず、右ページの例文は使い方が気になった時だけさっと確認する感じでした。
限られた脳の記憶リソースは、とりあえず英単語の意味を覚えることに割くのが良い思っています。例文に時間をかけるぐらいならライティングの対策をした方が合格率は間違いなく上がりますよ。
なお、最終ページに載っている「索引」はかなりの頻度で利用していました(アルファベットの付箋はひきやすくするため)。
英検1級の勉強期間は常にパス単が手元にある状態で、「辞書」としても活用していました。
過去問を解いているときに出てきた単語や、なにげなく頭に浮かんだ単語をすぐに調べて単語帳で確認していたら記憶に定着しやすかったです。
1級単語の暗記が合否に影響する理由
英検1級の単語帳がしっかり暗記できているかどうかは、確実に合否に影響します。
当然といえば当然ですが、単語を軽視してしまう方も多いと聞きますので、あらためて重要性についてお話ししていきます。
理由①:単語問題が25問も出題される
ご存知、英検は短文の空所補充問題から始まります。
これが25問もあるので単純に配点として大きいです。
さらに、1級の筆記試験は時間との戦いでして、ライティングにどれだけ時間を残せるかが合否を分けると言えます。
(ライティングは考える時間+書く時間が多いほど文章が洗練される)
単語問題は、パス単をしっかりやっていれば脊髄反射レベル…は大げさですが、わりとハイスピードで答えがわかるようになります。
他のパートに時間を残すためにも単語帳の暗記は大事です。
理由②:暗記した単語が他のパートで役立つ
英検1級の単語を暗記する目的は、80%ぐらいは単語問題のためなのですが、他のパートでも役立つことがあります。
【最も致命的な例】ライティング問題の単語がわからないと悲劇
1級の単語帳に載るようなハイレベルな単語がライティングの問題文で使われることはそんなに無いですが、時々あるんです。。
TOPIC:Agree or disagree:
Infectious diseases will become a bigger problem in the coming decades?
単語帳をやる前から意味が分かる方もいると思いますが、”Infectious”…知らなかったらこのエッセイは書けません(汗) ライティングは一次試験の配点の3分の1を占めますので、その時点でアウトになりえます…。
知らなかった方も【1級パス単:でる度A】にバッチリ載っているので大丈夫です!
なおパス単は↑このように意味が近いもの(伝染・蔓延・広まる系)がかたまって掲載されているので、”infectious disease”のトピックで使える類語も頭に浮かびやすいと思います。
エッセイやスピーチで1級レベルの語彙を使えば高得点を狙える
ライティング問題で高得点を取るには、「1級にふさわしいハイレベルな語彙を使う」ことを意識しなければなりません。
私は、ライティング対策でたくさんのエッセイを作り暗記する方法でやりましたが、必ず1級の単語帳に出てくる単語や熟語を入れるようにしました。
また、私の二次面接本番でのトピックは「Should the pet industry be more tightly regulated? 」でした。
単語力に幅が無ければregulate「規制する」ばかりを連発することになってしまいます。
そこで役に立ったのがパス単。熟語の部分までかなり真剣に覚えておいたおかげで、crack down on「厳しく取り締まる」なども使ってスッと答えることができました。
エッセイやスピーチでは特に【熟語】が使いやすいと思いますね。
まとめ:やっぱりパス単が神だった
短期集中で勉強して1級に合格したい人にとって、パス単は大きな助けになります。
過去問を数年分解いていた時に気づいたのですが、パス単の「でる順」はかなり正確性が高いと思います。
特に「でる順A」は英検1級では頻出のものばかりで、最初に徹底的にやっておけば効率が上がります。
単語問題(25問)で素早く正しい解答をして、その後のライティング(+面接)で高得点を狙うためにも単語対策は重要です。
まずは自分に合った方法で単語帳を効率よく暗記してから他のパートの対策に進むのがおすすめです。
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