多くの人は「孤独=寂しい」などといったネガティブなイメージを持っています。
確かに人生に悪影響のある孤独も存在します。
一方で、孤独な時間を有意義に使うことで人は成長できるというのも事実です。
今回は、群れない生き方を好む筆者が、人生で実際に感じている孤独のメリットについてお話ししていきます。
「孤独は楽しくない」と思っている人や、「1人の時間に何をすればよいかわからない」という人はぜひ参考にしてみてください。
孤独はメリットが多い話【群れずに成長する生き方】
孤独は大きく分けて以下の2種類があります。
ネガティブな孤独:
「寂しい」「悲しい」という負の感情に支配される時間
ポジティブな孤独:
自立心を持ち、自分の人生を有意義に生きる時間
ネガティブな孤独の時間が長くなると、心や身体に悪影響を及ぼすと言われています。
※外部記事:友達の数や結婚の有無は関係ない? 健康に悪影響を及ぼす「孤独」のリスク
ところが、ポジティブに1人の時間を使い、自立心から前向きに成長できる人は、孤独によって得られるメリットは多いのです。
- 他人の考えに支配されなくなる
- 自分に必要なことに時間を使える
- 1人でやり抜く力をつけることができる
- 人間関係に悩まずに済む
- 本当に大切な人を見極められる
これらの5つのメリットについて詳しくお話ししていきます。
メリット①:他人の考えに支配されなくなる
協調性がある人は特に、集団の中にいると「他人と合わせなきゃ」とか「周りからどう思われるかな?」と気にして自分の行動に影響が出てしまいます。
また、❝承認欲求❞という言葉がたびたび話題になりますが、「人から良く思われたい」「期待に応えたい」という感情が強ければ強いほど、自分軸で生きられなくなります。
孤独な時間には、他人の目を気にせずに自分の考えを尊重してつき進むことが可能になるので、より自分らしく生きたいと願う人にとってはメリットが大きいです。
メリット②:自分に必要なことに時間を使える
人生の中で、増やすことができないのは「時間」だけでして、時間はとても貴重なものです。
行きたくない飲み会に参加したり、会いたくない人と無理にプライベートで会ったりしていると、大切な自分の時間を浪費することになってしまいます。
こういった時間はゼロにはできなくても、徐々に減らせば人生が楽になります。そのために有効活用したいのが孤独な時間です。
趣味に没頭するのも良いし、自己成長に使うのも良いですね。「時間」の大切さに目を向けると、自動的に孤独に過ごすことが増えると思います。
メリット③:1人でやり抜く力をつけることができる
「孤独=1人で何かをやり抜く」と言い換えることもできます。
成し遂げたい内容によっては人に頼らざるを得ない時もありますが、勉強や仕事の中でも多くのことは孤独に作業する時間が必須です。
「あの人は努力しなくても成果を出せて羨ましい」と思うことがあるかもしれませんが、たいていの成功者はかげで鬼の努力をしています。
人間は光が当たる方に注目しがちですが、孤独にコツコツ積み上げた結果として成功するパターンは多いです。
メリット④:人間関係に悩まずに済む
群れの中で生きていると、どうしても「人間関係」に頭を悩ませることになります。
自分と他人は、生きてきた環境や価値観、好きなものや嫌いなものなど全てが異なる生き物であり、違和感を覚えてしまうのは当たり前です。
大人数の中でも無理なく楽しめる人は問題ありませんが、どっと疲れてしまうタイプの人は、無理に友達を増やしたり打ち解けようとすると消耗の悪循環に陥ることになるかもしれません。
前向きに孤独な時間を楽しめれば、自然と人間関係の悩みが少なくなります。
メリット⑤:本当に大切な人を見極められる
孤独な時間が増えると、逆に「誰かと会う時間が貴重」になり、人との向き合い方が丁寧になると感じています。
これは三十数年の経験で言えますが、自分の貴重な時間を使ってでも会いたいと思う人を見つけられると人生の幸福度は上がります。
ギュウギュウに予定を詰め込んで多くの人と会いながらあくせく生きていた時期よりも、本当に心を通わせられる人と過ごす大切さを感じられるんです。
これは、孤独な時間が増えたからこそ気づけたことでした。
重要なのは孤独な時間をどのように使うか
ここまで、孤独の5つのメリットについてお話ししましたが、孤独をネガティブにとらえたまま過ごしていると、これらのメリットを活かしきれません。
孤独な時間の使い方が大事
1人の時間を前向きに使うことで初めて孤独の恩恵を受けられるようになります。
例えば、私の場合は1人でいるときは積極的に勉強するようにしています。
英語の勉強を地道に続けていたらそれが仕事になったという成功体験から、勉強の大切さを実感しているためです。
物事は考え方次第でどうにでもなるわけで、「孤独だからつまらない」と思っていたら本当につまらなくなると思うんですね。
孤独な時間=自分がやりたいことをできる時間
上記のように前向きに考えると、1人の時間を有意義に過ごせるようになります。
孤独な環境でやるべきことがわからないなら「目的」を考えるといい
1人の時間をどう使えばいいかわからないという人は、とりあえず自分が何をしたいか深く考えてみるのがいいと思います。
孤独な環境こそ圧倒的に何かにコミットできるという前提を踏まえた上で、まずは自分時間の「目的」をなんとなくでもいいから決めるのをオススメします。
好きなことに徹底的に時間を使って人生の幸福度を上げるのもいいと思いますし、仕事や将来につながるような活動をするのもいいですね。
人によってベクトルはさまざまですが、孤独な環境が何かしらの「成長」をもたらすのは間違いありません。
まとめ
孤独は心身の健康にとって悪影響があるのは事実です。
ただそれは、孤独な時間にネガティブな思考に陥ることが大きな原因だと考えられます。
孤独がつらいと思うのなら「前向きに自己成長できる時間」にしてしまえばそのメリットを享受できます。
また、何かをするときに成果が出ないと思っている人は、一人で淡々と努力する時間を増やせば解決できる可能性もあります。
孤独な時間が人を成長させるというのは事実ですので、人との付き合い方やこれからの生き方、時間の使い方に悩んでいる方は、一人時間を大切にしてみてください。