英検1級のライティング(一次試験)と面接(二次試験)では、似たようなトピックが出題される傾向にあります。
そのため、英作文/エッセイの対策は、二次面接にもそのまま使えます。
今回の記事では、一次と二次の両方に一発合格した私が、50~60語くらいの短めの英作文をたくさん作って暗記していたことが合格につながったお話をしていきます。
このような方々に、特に参考にしていただきたい方法です。
それでは、英検1級【一次ライティング・二次面接】一発合格した私の対策法についてお話ししていきます。
一発合格した私の対策【完全なエッセイ+短い英文】
まずはじめに、英検1級ライティング・面接の「基本」の対策を書いた記事を紹介しておきます。
- ライティング[★1]>> 【保存版】英検1級ライティング(英作文)対策【予想問題・エッセイの書き方】
- 面接[★2]>> 【英検1級】二次面接のスピーチ・Q&A対策、本番で使えるフレーズ集
上の記事では、短期間の勉強で効率よく合格するための方法として、「本番でまるまる使える原稿の暗記」をおすすめしています。
今回は、この基本の対策法に❝プラスアルファ❞でやっておいたら効果的だった方法の説明です。
①200~240語の完全版をいくつか作る
※[★1]・[★2]の記事を参考にしてください。
↓
②50~60語くらいの短い英作文をたくさん作る
私の場合、本番までにまず①の完全版を30個近く作ってざっと暗記しました。(もっと少なくてもOKだと思います。)
その後に余った時間を使って、②50~60語くらいの短い英作文をパソコンでどんどん作って保存していきました。
具体的に、英検1級の試験で50~60語の短めの英作文が使えたのは以下のような場面です。
・一次試験のエッセイで1つの段落にそのまま採用した
・二次試験の質疑応答(Q&A)で答えた
では、具体的なトピック例や実際に私が作った文章を見ながら、短い英作文を作る方法について説明します。
英検1級【一次ライティング・二次面接】おすすめ対策法:短い英作文
英検1級のライティング・面接のトピックは難易度がかなり高く、「書ける」「しゃべれる」ものが本番で出題されるかどうかは❝運❞の要素も大きいです。
そこで、本番で応用をきかせやすくなる方法として、以下の対策をオススメします。
1つのトピックに対して、短い意見を述べられるようにする
→これを複数トピック分つくっておけば、当日にどんな問題が出ても応用しやすくなる
過去の英検1級で出題された問題で見ていきます。
2017年第1回 ライティング問題:
Can restrictions on freedom of speech ever be justified?
(訳: 言論の自由の制限は正当化されうるか?)
この問題に対する主張としては、以下のようなポイントで述べることができると思います。
- ネット上での匿名性(anonymity)の問題
- 有害な広告などの子供への影響
- 検閲(censorship)の難しさ
- プライバシー侵害の可能性
- 政府による規制の危険性
ピンポイントでこのTOPICを予想していない限り、本番の限られた時間で論理的なエッセイ(もしくはスピーチ)を組み立てるのはかなり難しいと思います。
私がライティング対策法として推奨しているのが、二次試験のトピックから予想を立てることです。過去に以下の問題が二次試験(面接)トピックとして出題されています。
【二次試験の過去問トピックの一部』
- 表現の自由の権利に対し何らかの制限はなされるべきか
- インターネットは民主主義を促進するか
- ニュースメディアを政府によって規制すべきか
- 広告は社会に否定的な影響を持つか
- メディアは有名人のプライバシーを侵害しているか
完全に一致するトピックではありませんが、これらについて少しずつでも英語で表現できれば、『言論の自由の制限は正当化されうるか?』という問題に対処しやすくなります。
<おすすめの対策法>
1つのトピックに対して50~60語くらいの英文をつくる ⇒ 暗記
過去問1つ1つにつき完全なエッセイ(200~240語)をすべて書いていっても良いのですが、書いただけで頭に入っていなければ本番で使えません。
50語~60語くらいであれば、ネットで使えそうな表現を集めながらすぐに書けますし、暗記もしやすいと思います。
私が英検1級の対策をしたときに「覚え書き」のようにパソコンに書き溜めていた原稿を公開します。
These days, children can have easy access to the contents that are harmful to them. Image of violence or other inappropriate expression can lead to destructive behavior because sometimes children cannot draw a line between right and wrong. Censorship will protect innocent children from exposure to harmful websites and other contents. It will also prevent defamatory comments from being posted.
Some people say that freedom of speech is protecting everything, and even cyber bullying is acceptable under the freedom of speech. But I completely disagree with the idea. Freedom of speech is not freedom of abuse. Cyber bullying is the same as slashing someone with words through the Internet, instead of using a knife.
There are some cases where advertising has negative impacts on adults. Advertisements of cigarette and alcohol may lead to various health problems. The healthiest food stuffs like fruits and vegetables are seldom advertised because they do not yield high profits for advertisers.
Public figures and their families deserve privacy and protection from media intrusion. What they do in their private lives, unless it has implications for national security, for example, should not be investigated and reported by the media. The distress caused to politicians and their families by revelations about sexual indiscretions is unjustifiable.
↑断片的であっても、これぐらいの意見が頭に入っていれば、『言論の自由の制限は正当化されうるか?』という問題に対して、つなぎ合わせてスラスラ書く(話す)ことができます。
※賛成or反対の立場を統一して主張を組み立てる必要はあります。
まとめ:短い英作文はいざという時に役立つ【ライティング・面接の+α対策】
英検1級では、アウトプットのパートである【一次・ライティング】【二次・面接】は配点が高いため、万全な対策が合否を左右します。
基本対策を終えたら、短めの英作文をたくさん作りできる限り暗記しておくことをおすすめします。
私が実際に受験したときに、ライティング・面接の両方とも予想外のトピックが出題されたため動揺しました。ですが、幅広いトピックの短い英作文をたくさんインプットしてあったため、応用をきかせて使ったことで一発合格できました。
ある程度、時間に余裕がある人の対策法として「短い英作文の作成+暗記」は有効ですので、今回の記事でお話しした内容を参考にしていただけたらと思います。
★英検1級関連の記事はこちらにまとめて掲載しています。
>> 【英検1級】の記事まとめ (2ヶ月半の勉強で一発合格した方法)
※関連記事:英検1級に受かるためにやったこと【2ヶ月半の勉強で合格】
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