この記事では、ニューヨークを旅行している間に起きたちょっとしたトラブルを通して感じた『ニューヨーカーの優しさ』にフォーカスしてお話ししていきます。
「ニューヨークは冷たくてドライな人が多そう」というイメージを持っている方にも、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです!
NYの人は冷たいって本当?優しいニューヨーカーに助けられたNY旅行話
2017年の秋に7日間のニューヨーク旅行に行きました(旦那と2人旅)。
海外旅行をする時には、現地の人たちとの交流を楽しみたい派の私ですが、「ニューヨークの人、他人に興味ない。冷たい。」という先入観があったので、若干ビクビクしたまま旅立ちました。
たった7日間でしたが、そんな偏見にも近い感情は完全に無くなり「ニューヨーク大好き」になるに至った出来事についてお話しします。
①:難易度高めのNY地下鉄にて「問題発生ね?」
マンハッタンでは地下鉄移動が一般的です。
ニューヨーク到着後、空港からの送迎はつけずに自分たちでホテルまで向かいました。
13時間のフライトで疲れきった体で、乗り換えあり・1時間以上かかる場所へ大きくて重たいスーツケースを持ってフラフラ地下鉄の駅へ。
地下鉄に乗るときは、メトロカードを通して改札を通ります。
これがなかなかの曲者で(笑)
通すのが速すぎても遅すぎてもダメで、現地の人でさえもたまに失敗していたぐらい。
要領のいい旦那は一発目から何事もなくスーッと通っていったのですが、私の1回目のチャレンジでは何故かスーツケースだけを向こう側に通して、自分だけが改札のこちら側に取り残されました。
「えーーーー!これどうしたらいいの💦」と焦りながら改札の向こうにいる旦那とワーワー話していると、それを見ていた通りすがりの現地のおばさまが私のところにやってきて「問題発生ね」と声をかけてきました。
「あなたはここに立って。私がカードを通したら改札を進みなさい」
問題発生後、1分もたたないうちに、ニューヨーカーのカードで改札を通過できました。
(ニューヨークの地下鉄は入るときにだけカードを通して、出るときは不要)
優しいおばさまのおかげでなんとかホームにたどり着いたのも束の間、「とりあえずE線に乗ればホテルに着く」と信じて乗り込んだ地下鉄で異変を感じました。
E線の電車内で聞こえるアナウンスが明らかにおかしい。
スマホの地下鉄路線図と実際に停車している駅を照らし合わせ「E線で通るはずの駅名じゃないよね、これ?」とざわつき始めた私たち。
iPhone片手に不慣れな旅行者感丸出しでオロオロしていると、同じ車両にいたおじいさんが声をかけてくれました。
おじいさん「どこに行きたいの?」
私「7 avenue駅なんですけど、この電車ってE線で合ってますか?」
おじいさん「あぁこれね、今の時間はE線からF線に切り替わってるよ」
き、切り替わりーー?!ニューヨークの地下鉄、なんともトリッキー!
おじいさん「E線の7 avenue駅だったらF線の57 street駅が近いから、そこで降りるといいよ。下手に地下鉄を乗り換えて7 avenue駅に向かおうとしないことだね。NYの地下鉄ってややこしいから、慣れてないとわけわかんなくなっちゃうよ。」
57 street駅ではこちらのドアが開くよってことまで丁寧に教えてくれて、控えめに言って神でした。
おじいさんの姪っ子さんが日本に来たことがあって、日本が素晴らしい場所だと言っていた話など雑談も楽しみ、最後には「楽しい旅行になることを祈ってるよ」という有難いお言葉を残して降りて行かれました。
②:体調わるすぎトイレ貸して「もちろんOK、楽しい旅を!」
ニューヨーク旅行3日目の朝起きると、私「なんか気持ち悪い…」という状態(原因不明)。予定をぎゅうぎゅうに詰めていたのもあって、普通に出かけることにしました。
チェルシーマーケットに着いてすぐのこと、吐き気がして「やっぱダメかも」と思ってトイレに向かうと女子トイレがありえないぐらいの行列で。
真っ青になった私はすぐにマーケットを出て別のトイレを探し、雑貨店のような所に入ったらまだ開店前でした。
「申し訳ないんですけど、トイレを使わせていただけないでしょうか…」
オーナーのような風貌の男性にお願いすると、ありがたいことに即答で「いいよ」とOKしてくれました。(本当に助かった…)
お店を出る時に、相場より多めのチップを渡そうとしたところ、その方は満面の笑みで言ってくれました。
「そんなのいらないから。気分が良くなったみたいで良かったよ!そのお金は何か他のものを買うのに使ってよ。本当に必要ないから。」
いやいや申し訳なかったので…と必死に渡そうとしましたが受け取ってくれず、それどころか最後までまばゆい笑顔で私たちを送り出してくれて、体調が回復したのもあり涙が出るほど感謝しました。
③:スターバックスのトイレにて「助けてあげるよ」
(トイレネタ多すぎ…🙇w)
ニューヨークのカフェやファストフード、コンビニのトイレは暗証番号が必要な所が多いです。
タイムズスクエアにあるスターバックスのトイレに行った時、ドアのナンバーロック解除のやり方がわからずにトイレの前で1人モタモタしていました。
そんな私の様子を遠くの席から見つけたビジネススーツを着た男性客が、”I’m helping you out.”と言いながら駆け寄ってくれて、鍵の使い方を丁寧に説明してくれたのです。
これも偏見かもですが、ニューヨークの中でも特に「ビジネスマン」って忙しすぎて他人に興味なさそうなイメージありませんか?
このスタバの一件は、私の中でニューヨーカーのイメージを完全に覆す案件となったのでした。
④:セントラルパークにて「迷子なの?」
セントラルパークで散歩をしていたときに、「アメリカ自然史博物館が近くにあるから寄って行こうか」ということになり、立ち止まってスマホで地図を確認していました。
※映画『ナイトミュージアム』の舞台としても有名な博物館です。
方角を確認していただけで特に迷子というわけではなかったのですが、たまたま通りがかったワンちゃんと散歩中の若い女性が声をかけてきてくれました。
「大丈夫?迷っているの?私が見てあげようか?」
もう、ニューヨーカー、めっちゃ優しいですやん。ちょっと立ち止まっただけですぐに声かけてくれる。
自然史博物館までの道を教えてくれた上に、「ストロベリー・フィールズも近くにあるから寄っていったら?」と提案までしてくれました。
話しかけてくれるニューヨーカーたち、みんな笑顔でしゃべってくれるんですよね。多少の警戒心を持って行動している旅行者としては、そんな相手の表情ひとつでホッとしちゃうものです。
余談ですが、セントラルパークでリスの写真を撮っていたら、通りがかった現地の方から”Is that squirrel?”と話しかけられました。
ただの旅行でしたが、現地のニューヨーカーたちがフレンドリーだったおかげで英語を使う機会に恵まれ、「超短期の留学」気分を味わえた旅でもありました。
結論:ニューヨーカーはフレンドリーで優しかった。
ニューヨーク旅行中に、嫌な思いをした回数はゼロでした。本当に皆無です。
とはいえ、ネットでNY在住の日本人の方が「ニューヨーカーは冷たい」と言っているのも見かけますので、私たちは単に運が良かっただけかもしれないですね。
あとは、明らかに旅行者っぽい振る舞いをしていたのも現地の人たちが優しくしてくれた要因だと思っています。
何にしても、行く前と行った後で❝ニューヨーク❞に対するイメージが180度ひっくり返りました。
体調が悪くなって大変な瞬間もありましたが、現地の人が助けてくれたおかげで最高の旅になり、今まで行った海外旅行先の中で『人』が一番温かかった場所とすら感じています。