20代の頃と今のお金の使い道を振り返ってみたところ、自分の『価値観』の変化を可視化できて面白いことに気づきました。
過去にはわりと浪費家だった私が、節約を意識することなく出費が減っていった過程について記事にまとめてみます。主に以下のような内容です。
①目先のことから将来のことを重視するようになった30代
②「お金+時間」の価値観が人付き合いにも影響している話
③感謝している人に惜しみなくお金を使うのが最も有意義な件
平凡で何の変哲もない30代女がお金について思うことをつらつらと綴っていくだけの備忘録です。
お金の使い道から自分の価値観の変化を知る
使えるお金には限りがあるので、1つのことにお金を使うとそれ以外にかけられるお金が減ります。その結果、人は特に意識していなくても「その時の自分にとって優先順位が高いもの」にお金をかけています。
お金の使い道からその時の自分の価値観がわかる
そこで私は、【20代(過去)】と【30代(今)】の自分の価値観を知るために、どんなお金の使い方をしていたのかを書き出してみました。
20代 | 30代 | |
服 | 月に何度も買いに行く | 年に数回しか買わない |
食事 | 週3くらいで外食 | ほぼ家(※お惣菜は買う) |
化粧品 | ブランド品をそろえる | 口コミ良ければ安いものでOK |
趣味 | 旅行(国内・海外) | 勉強・読み物 |
資産形成 | 貯蓄 | 投資 |
ざっくりこんな感じですが、振り返ると20代は欲しいもの・楽しいことに惜しみなくお金を使っていました。
圧倒的に出ていくお金が多かった20代ですが、今と比べてあの頃の方が一日一日を楽しんでいたという意味では後悔していません。
上の表からは30代になって浪費を抑え始めたように見えるかもしれませんが、節約は一切していません。
変わったのは自分の❝価値観❞です。具体的には、以下のように興味の対象が変わったのだと自己分析しています。
・20代:目の前のことに興味あり
・30代:将来のことに興味あり
このように興味が移り変わったことに大きなキッカケはありませんでしたが、気づけばスマホで集める情報も年々変わってきています。
30代半ばに近づいている今、増やしたい出費は圧倒的に「投資」です。
金融資産の投資もそうですし、勉強やスキルを高めるための自己投資にも積極的にお金を使おうと考えています。
お金よりも時間の大切さを意識し始めた30代
過去の自分は、「お金は物を買うもの」という認識しか無かったのですが、いつからか「お金は時間を買うもの」という側面があることを意識し始めました。
お金:努力すれば増やすことが可能。
時間:それ自体を増やすことは不可能。
こういう視点で見ると、時間ってものすごく大切だなと。
決して贅沢を推奨しているのではなく、どちらかというと「ネガティブな体験を避けるためにお金を使う」という話です。
よく聞く例が交通手段です。渋滞を避けるために追加料金がかかる道を選んだり、必要に応じてタクシーを使うという「時間を買う」行動ですね。
こういった出費については、本音ではもったいないと思ったりもしますが、【時間を買う=投資】と考えれば有意義なお金の使い道だと理解できます。
お金で時間を買う【投資】
↓
生活に時間の余裕が生じる
↓
好きな事や自分への投資(勉強など)の時間を確保
↓
結果的に自分にメリットがある
余談ですが、ある人がネガティブと思う体験でも、別の誰かにとってはそれが楽しみであったりするのも事実ですね。
以前、友人とUSJに行くときに、私はせっかく行くならエクスプレスパス(待ち時間を短縮できる有料チケット)を購入して、1つでも多くのアトラクションを体験したいと思うタイプのせっかち人間で。それに対して友人は「テーマパークは待ち時間を楽しむ場所」と言っていて、確かにそういう考え方もあるか…と妙に納得したことがありました。
一人で過ごす時間が快適だと思うようになった理由
私の場合、昔(特に学生の頃)はいろんな人と過ごす時間が楽しくてしょうがなかったのですが、年を取るにつれて1人の時間がより心地よく感じるようになってしまいました。
これは、「お金」+「時間」の価値観に変化があったことも一つの要因だと思っています。
大人になって自由に使えるお金が増えると同時に、時間の使い方も自由度が高くなり、そこで生じる他人との価値観の違いから目をそらせないようになってしまったんですね。
自分の価値観を押し付けることにメリットが無いのはリアルな人間関係を通して学んできたので、自然と「人に合わせる」「価値観が合う人を探す」という選択になります。
そういった煩わしさから逃れるためにますます1人で過ごす時間を求めてしまう、という感じです。
とはいえ、さまざまな価値観を持つ人とコミュニケーションを取ることで視野が広がるのは間違いありません。人生100年時代を幸せに生きるために、もっと多様な人付き合いも大切にしなければならないと思っています。
「感謝」している人にお金を使えば後悔しない
先ほどは20代の頃のお金の使い方を「後悔していない」と書きましたが、やはり「あのお金を別のことに使えたな…」と思うものは多々あります。
そんな自分でも、振り返ってみて有意義だったと断言できる出費は、人への感謝を形にしたものでした。こういう表現をすると綺麗事みたいになってしまうのがちょっと嫌ですが…例えば以下のようなお金の使い道です。
・退職時の職場へのお礼
・自分のイベントごとに尽力してくれた友人へのお礼
・通っている美容院のアシスタントがスタイリストになった時のお祝い
・行きつけのレストランにもう通えなくなる時に渡した感謝の品
・海外で助けてくれた見知らぬ外国人へのお礼
もちろん言葉だけでも感謝の意は伝わりますが、自分の中での❝感謝レベル❞のメーターが標準を大きく上回った時に、それを形にするために何か贈り物をするという行動を取ってきたように思います。
それって「自己満」じゃないの?という意見もあると思います。
確かにそうかもしれませんが、自己満だろうが何だろうが、後から振り返って気持ちがいいお金の使い道だったということには変わりありません。
相手に合った物を考えなければなりませんし、値段が高すぎる物だと相手に気を遣わせてしまいますし。
物々交換をするわけではなく「感謝の気持ち」を形にするのが目的ですからそこまで深く考えなくてもいいのかもしれませんが…物を渡すときにもらった相手がどう思うのかを考えるのはやっぱり大事だと思っています。
まとめ
年を重ねることによる価値観の変化を客観視する方法として、「お金の使い道」を振り返るのは面白い方法でした。
20代には自分が稼いだお金を使いたい放題に浪費してきましたが、それにブレーキがかかった理由は、老後を含めた長い将来に目を向け始めたからです。
さらに、昔より少し賢くお金が使えるようになってきた要因として、以下の条件に当てはまる人を参考にしています。
・金融に詳しい
・自分と価値観が近い
・年上の人
特に、自分は将来こんな感じになりたいと思う理想の「年上」の人のお金の使い方を真似することで、極力失敗を減らせると考えています。
お金や時間は【大切な人】【将来のためになる事】に積極的に投資するのが良い
こうやって文字にしてみると当たり前のことのように思えますが、実行できていない日もあるので、改めて今後もこの価値観を大事に生きていこうと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました!