こんにちは、しゅりです。今回のテーマは『結婚』。
「お見合い」という社会的なマッチングシステムが機能していた100年前は、日本人のほぼ全員が結婚する時代でした。
そんな時代から100年以上変わらずに続いてきた日本の結婚制度。
SNS全盛時代の今、ルールが社会の変化に追いついていないのでは?という疑問の声をちらほら耳にするようになりました。
この記事の前半では「結婚という人生の重要な選択」について、後半では「AI時代(未来)の結婚の可能性」のお話を、私の独断と偏見たっぷりで綴っていきます。
「結婚」などの大事な選択には自由があっていい
先日、「ホリエモンの結婚観」に関する記事を読み、頭をクッションで叩かれた時くらいの軽いショックがあったので、まずはその記事を紹介します。
いろんな記事を眺めていても、やっぱりひと際目を引くのが堀江さんの忖度なしの物言いなんですよね。ただ、今回の発言は、女目線でちょっと渋い感想を抱きました。
外部記事>> 堀江貴文「結婚という制度に縛られなくていい」 (東洋経済ONLINE)
注目していただきたいのが記事の後半、田んぼを耕していた頃から続く日本の家族制度についてのお話です。
堀江さんはもっぱら「結婚は無意味な制度である」という主張で、記事は以下のように締めくくられています。
家族はいてもいい。家族がいちばん大事!というならそれでいいと思う。ただ、「捨ててはいけない」「捨てたら悪人だ」という思い込みは、間違っている。それは、江戸時代からの(歴史で考えれば、ごく最近のことだ)単なる洗脳であり、捨てても責められるいわれはないのだ。
引用:堀江貴文「結婚という制度に縛られなくていい」 (東洋経済ONLINE)
記事内で指摘されているとおり、もともとは結婚は「田んぼを守るためのシステム」だったのでしょう。そのシステムを現代まで踏襲する必要が無いというのには同意です。
ただ、ただですよ。さすがに、、
(堀江さんの新刊「捨て本」に繋ぐワードとしてこの言葉をあえて使ったのだとは想像します。でもやっぱり、ちょっとキツイなぁ…という感想にはなりますね。)
この記事をきっかけに『結婚』という人生の重要な選択について考えを巡らせてみたんですけど、たどり着いた結論は1つです。
結婚とか子供を持つとか、個人の自由。好きなように生きればいい。
30半ばに近づいた今、個人的には強くこう思います。
「結婚」などという人生における重要度が極めて高い選択に関しては、完全に本人が決める問題であって周りが押し付けたりとやかく言うのは違うかなと。
だから、私が記事内の堀江さんの意見に「それちょっとどうなん」と口を出してもしょうがないわけで。
お相手の方(子供がいる場合は子供)も納得しているのが前提なら(←ここは大事!)、あとは本人たちの自由なんですよね。
堀江さんの話とは関係なく、現代の若者の間では結婚離れが深刻化しています。
結婚は生き方を大きく左右するものですが、「いろんな生き方の形があっていい」という風潮が今の結婚離れを産んだ面はあると思います。
引用:若者の結婚離れが進んでしまった背景 (マイナビウーマン)
結婚しない原因が「社会的、経済的な不安定さから結婚を考えられなくなっている」というのは、非常に大きな問題ですね。
一方で、自分の意思で結婚しない選択をする若者が増えていることに関しては、時代の流れで仕方がない部分はあるかなと。
この手の話になると、「日本の将来を考えるときちんと(法律婚のもと)結婚して子供を産んで~」という意見が必ず出てきます。もちろんそれも一理あります。
だけどやっぱり、国や社会と同時に『個人』の人生も尊重されるべきだと思うんです。
最近は、日本でも価値観や選択肢が少しずつ多様化してきていて、本人が望む形を選ぶ人が増えてきたと感じます。徐々にですが、周囲の人たちや社会が「これまで当たり前とされてきた選択とは別の道」を歩む人を頭ごなしに否定する風潮が減ってきているのは良い流れだなと。
いろんな意見があるとは思いますが、マイノリティーだからといって冷たい視線を浴びせることなく、多様な生き方・考え方を尊重する世の中であってほしいと願います。
未来の結婚のかたち【こんな話にもAIが?!】
話は変わりますが、先日ネットの討論番組でも「結婚」をテーマに話しているのをたまたま見かけまして、その中でちょっと興味深い話題がありました。
最近ではマッチングアプリのような『AI』によって自分に合う交際相手や結婚相手が見つかる時代になりましたと。
さらに❝10年後の結婚❞というテーマになったときに、出演者の一人が「AIと結婚する未来もありえる」と言うのです。
「自分のことをものすごく理解してくれるパーソナルAIみたいなものが発明されて実用化されたら、その人と結婚する未来がくるんじゃないか」
実現可能性に関する話はいったん置いておいて、こういう意見が議論の場で普通に出て他の出演者たちからも一定の賛同があったことにちょっと驚きました。
AIの話になると、「人間の仕事を奪う」という❝驚異❞としての側面が注目されがちですが、私たちの生活に寄り添うAIの将来の形として面白い予測だなと。
テクノロジーの進歩が人間関係の最重要部分にまでズカズカ入ってきている未来を想像すると少しワクワクします。
もう一つ、めちゃくちゃ個人的な感想ですが、結婚に求める重要な項目が❝話し相手が欲しい❞というのであれば、このAIは結構「あり」だと思います。
というのも、私自身が結婚して7年経った今だからこそ思う【結婚して良かった理由】の第1位が、「家で自分の話を熱心に聞いてくれる人がいること」だったりするんですよね。
番組の議論の中で、「AIだと喧嘩にもならないし文句も言わずに肯定してくれるから現実の配偶者よりいい」という発言が出ていました。
正直、何を言っても肯定ばかりされていてはつまらないと思うので、AIが自分の過去や性格を知り尽くした上で活発なやりとりができるんだったら、人間相手よりも気楽なところはあるかもなと。
(ここまで書きながら、上手い聞き役としてのAIなら「結婚相手」じゃなくて「友達」という関係性でもいいんじゃないかと頭の中でツッコミを入れている自分がいました…)
何はともあれ、AIが「人間を生きやすくする」役割を担う可能性を耳にすると、できる限り長く生きてその未来を自分の目で見てみたいと思ってしまいます。
まとめ
記事前半で紹介したホリエモンの話には批判的な意見が多かったようで、ご本人が「ポジショントーク的なコメントが多いな」と返していました。
実際、このテーマは理屈では語りづらく、自分が置かれた状況や生きてきた人生によって価値観がつくられるものだからこそ、❝ポジショントーク❞になってしまうのは必然かなと。
裏を返せば、全員が同じ意見になるわけはないのだから、どういう考えを持っていようがどんな批判がこようが、その人の自由にできるのが一番なのだろうと個人的には思います。
後半のAIの件は、少し現実的な想像はしにくいかもしれませんが、「未来はますます選択肢が増えているかも」という可能性を感じられる話として取り上げました。
制度が社会の変化に追いついていない例は他にもありますが、『結婚』のような人生における重要事項を100年以上変わらない法律で縛り続けるのは少し無理があるように感じる今日この頃です。
たとえルールは変わらなくても、ひとりひとりの(特に少数派の)人生を尊重する世の中であったらいいなと30代弱小ブロガーはひっそりと願っています。
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