英検1級の二次面接に向けてしっかり勉強していても、当日はかなりの緊張感があるので「あれ?思ってたのと違う!」と動揺する人もいます。
無駄にメンタルが乱れるのを防ぐためにも、初めて受験する人は当日の様子を知っておくと安心して臨めると思います。
2016年の英検1級試験で一次・二次とも一発合格しました。

この記事では、私が受験した当日の様子を詳しくお話しします。
英検1級の二次面接を受ける方は、ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。
当日の会場の様子【待ち時間】
10:15集合だったので、10時前には会場に到着。
待ち合い用の教室(40人くらい収容)に誘導されました。
ここで重要な注意事項です。
会場到着後すぐにスマホ・タブレットなどの電子機器はすべて使用禁止になります。(渡された袋に入れて首からかける)
面接が終わったばかりの人がこれから受ける人にメールなどで出題トピックをばらさないようにするためっぽいですね。
参考書は紙の本を、自分が作ったスピーチ原稿を見たい人はプリントアウトして持っていきましょう!
おそらくこれを知らなかったであろう人たちは、手持ち無沙汰にぼーっと過ごしていました。
余談ですが、待合室に知り合い(職場の人)がいました。
1級の二次ともなると人数がかなり限られてくるので、同じエリアの人はだいたい同じ会場になりますね。
英検受験を奨励している会社・学校あるあるです。
1時間近く待って、ようやく面接教室の外(廊下の椅子)へ案内されました。
ここでも前に4~5人待っていましたので、さらに30分以上待ちました…!
印刷して持ってきたスピーチ原稿をザッとおさらい。
10時に会場に着いて、面接が始まったのは12時前。どうやら私は待つ列など諸々の条件が悪かったようで、合計して2時間近く待ちました。
呼ばれた時は、緊張よりも「やっと順番きた!」という心境でした(笑)
面接本番の様子【自己紹介&雑談】
部屋に入ると、2名の面接官(1人はネイティブ、もう1人は英語ペラペラな日本人)が談笑していました。
席につき、名前の確認をした後、「じゃ自己紹介してね」と促されます。
業界の話をしたら、ネイティブの方がちょっと興味を持ってくれたようで、深掘りされました。
日常の業務について細かく答えました。その後、日本人の方からも質問が。
ここはリア充っぽいことを言った方が良かったのかもしれませんが、ありのままをさらけ出してみました。
すると面接官2人が笑ってくれたから、自分もちょっと肩の力が抜けて良かったです。
面接本番の様子【スピーチ】
さて、ここからいよいよ合否を決定づけるスピーチとQ&Aです。
ここが最も緊張する瞬間です。
果たして暗記しておいたトピックはあるのか…?!
運命のトピックカードをめくりました。
- 企業は利益を得ると同時に倫理的であることが可能か?
- 途上国における子供の労働に対して十分な対応がなされていないのはなぜか?
- 警察は犯罪に十分な対抗ができているか?
- 政府は漁業を維持するのに十分努力しているか?
- ペット産業をもっとしっかり取り締まるべきか?
以下、私の心の声
①はまずありえない、日本語でもムリ!
②も微妙だなー、うーん、、
③はありかなぁ、でも警察のことをつっこんで聞かれたらちょっと厳しいか…
④fishing industry…ぎょぎょう?!完全に守備範囲外!
⑤これが一番マシかな、実家で犬飼ってるし(←ほぼ消去法により決定)
この日までの2週間、スピーチをいくつか作って暗記していましたが、残念ながらドンピシャなトピックはなし。
面接官の手前、涼しい顔をしてトピックカードを眺めていましたが内心はショック&焦る焦る。。
1分間のシンキングタイムはあっという間に過ぎ、無情な音が鳴り響きました。
ピピピピピピピピピ(終了の合図)
(ストップウォッチみたいなのをカチッ)
当たり前ですが、面接官は容赦ありません。「準備はいいですか?」みたいなのも一切なし。
ここで自分の時計(秒針つき)を見て、スタートした時間を確認します。
※自分で2分間を計らない限り、面接官の時計はこちらから見えないようになっていますのでご注意ください。
私が話した内容は大まかに以下のような感じです。
- スタンス:ペット業界を取り締まるべき
- 根拠①:ブリーダーが劣悪な環境でペットを飼育しているケースがある
- 根拠②:ペットを物のように扱う人が多いので厳格なルールが必要
極力ネイティブっぽい正しい発音に近づけるように意識しながら、大きな声で落ち着いてスピーチしました。
※私がしたスピーチに近い英語原稿を↓こちらの記事に載せていますので興味がある方はどうぞ。

ピピピピピピピピピ(終了の合図)
あーー!!!もうちょっとで終わりだったのに!
最後まで話そうとしたけど、ベルが鳴ったとたんに面接官からさえぎられました。
面接本番の様子【質疑応答 / Q&A】
スピーチ終了後、すぐに質疑応答が始まりました。
規制の内容とか考えたことが無かったけど、とりあえず必死に言葉を発します。
わかってます、質問の答えになってません。
おぉ、、面接官A、容赦ない!
逃げました。案の定、この答えじゃ甘かったようで、面接官Aは「ふーん」みたいな顔でいまいち納得していないご様子でした(汗)
これについてさらなる追求はありませんでした。
ネイティブの方は表情も柔らかく、面接試験ということを忘れさせてくれるような温かい雰囲気の方でした。
これに対して面接官Bさん、納得したような顔でニコニコうなずいてくれました。
予想外の質問すぎて、しばしの思考停止。
これは真剣に考えても答えが出そうにない。
この回答はダメダメでしたね。
でも、黙り込むよりは何かしら話したほうが合格しやすいとわかっていたので、無理して言葉をふり絞りました。
この発言の直後、ピピピピピピピピピ(終了の合図)
面接を終えて思ったこと
特にQ&Aでは微妙な部分がありましたが…
もともと本番に強いタイプなこともあり、自分としてはこれでも120%ぐらいの実力を出しきった感じです。
合格通知を受け取ったときはめちゃくちゃ嬉しかったです!

面接試験は、どんなに緊張しないタイプの人でも油断は禁物だと思いましたね。
予想外のトピックや質問に対応するには、相当なインプット量とアウトプットの練習が必要になります。
・対策はバッチリしておくこと
→暗記した人は当日の安心材料にもなるので、待ち時間に原稿(紙)を読むのがオススメです。
・黙りこむのが一番NG
→私のようにずれたことを話しても合格できる可能性はあるので、常に何かしゃべるという姿勢で臨むのがベストです。
あとは、少しでも良い印象を持ってもらえるように笑顔でハキハキと話すよう心がけました。
合否に直接の影響はないでしょうが、こちらの表情ひとつでその場の雰囲気がガラッと変わったりするので、たとえ緊張でガチガチでもなるべく明るい感じで受け答えするのがいいと思います。
二次面接は一発で合格できなくてもチャンスが何度かありますから(一次免除制度)、あまり力を入れ過ぎずに落ち着いて頑張ってください。
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