洋画『プラダを着た悪魔』で使われる英語は、単語・文法もほぼスタンダードで難易度も高くないため勉強の素材に最適です。
今回は、英語初心者の方でも使いやすい【短い英語】を集めました。
この映画を観たことがある人もない人も、使える表現をインプットして英会話に是非いかしてください!
『プラダを着た悪魔』短い英語【厳選25フレーズ】
『プラダを着た悪魔』が大好きで10回以上観てきた私が、作中で使われる表現から25フレーズを厳選しました!
どれもカジュアルな言い回しで使い勝手がよく、頻出の表現です。
- It sounds like a great opportunity.
- Thank you for your time.
- Must have been some lousy jackets.
- It’s a tough call.
- I know this is totally last minute, but …
- Sorry, hold on.
- She’s not available but I’ll leave word.
- I’m screwing up.
- Why don’t you send it over?
- I see your point.
- It really wasn’t that big a deal.
- Not a chance?
- Don’t even bother coming back.
- That’s big of you.
- Whatever. It’s your job.
- You’re very kind.
- Look at you.
- Turns out, I’m not as nice as you thought.
- Give my best to the boyfriend.
- I freaked out.
- Not exactlly.
- It just happened.
- What the hell is wrong with you?
- You used to say it was just a job.
- What’s up?
それでは、作中のどのようなシーンで使われているのか、自分が使うときにはどんな場面で使えるのか、一つ一つ詳しく見ていきましょう!
使い方をマスターすれば英会話の幅が広がる
洋画や海外ドラマでフレーズを覚えるときのコツは、場面ごと覚えることです。
英語+日本語だけを単純に暗記するのではなく、ストーリーの背景ごと頭に入れておくと、場面に合った使い方ができるようになります。
①アンディがミランダのところに採用面接にきたシーン
It sounds like a great opportunity.
「それはすごいチャンスですね」
“Sounds like a great idea!”「いい案だね」のように、気の利いた相槌をうちたい時に使える表現です(文頭のItは、会話ではよく省略されます)。
②採用面接が終わってミランダにお礼を言うアンディ
Thank you for your time.
「お邪魔しました」
自分のために時間をとってもらったことに感謝するときの言い方です。
単に”Thank you.”というだけでなく、
“Thank you for your help/cooperation/concern.”などのように具体的に感謝の言葉を伝えられると表現の幅も広がります。
③ファッション誌の撮影について話すシーン
Must have been some lousy jackets.
「相当ひどいジャケットだったんだな」
・must have been ~「だったに違いない」
ここでは主語が省略されていますね。
・lousy「いやな、ひどい」
残念な人や物に対してよく使われるのがlousyという形容詞。
洋画や海外ドラマでは頻繁に聞く言葉ですが、けっこうキツイ単語なので使うときは注意が必要です。
④似たような2本のベルトのどちらが良いか迷うシーン
It’s a tough call.
「難しい選択です」
ここでのcallは「判定、決断」の意味。
例えば誰かが下した決断に対して意思表示をするとき以下のように言います。
・賛成→Good call!
・反対→Bad call!
“It’s your call.”「それはあなたが決めること」のようにも使われます。
⑤ミランダからの急な命令にアンディが必死で対応するシーン
I know this is totally last minute, but …
「まったく急なお願いで申し訳ないのですが、…」
last minuteは「土壇場、間際」のこと。
ハイフンが入ってlast-minuteとなると、「土壇場の、間際の」という形容詞になります。
⑥電話の相手に「待ってて」とお願いするシーン
Sorry, hold on.
「すみません、ちょっと待ってください」
電話の相手に「待って」と言いたいときに、”hold on”がよく使われます。
<場面に応じたその他の表現>
・友達や家族が相手のとき→ Hang on. / Just a second.
・ビジネスライクな言い方→ Can you hold (the line), please?
・ビジネスでも日常でもOK→Just a moment, please.
電話に限らず、それほど親しくない相手には失礼のないように常に”please”をつけるのが無難ですね。
⑦上司ミランダに電話をかけてきた相手へ提案をするシーン
She’s not available but I’ll leave word.
「今は電話に出られませんので、伝言します」
availableは「利用できる」という意味ですが、物だけでなく人に関しても使えます。
“leave word”を見て、”a/the”か”s”をつけなくていいの?と思ったかもしれません。
wordが「伝言、約束」の意味で使われるときは冠詞や複数形のsは不要になります。
⑧仕事が上手くいかず落ち込むアンディの台詞
I’m screwing up.
「私がだめにしてるのね」
screw up「台無しにする、しくじる」は日常会話で頻出な表現なので覚えておくと便利です。
例) I screwed up this project with my late work.
「私の仕事が遅れたせいでこのプロジェクトが失敗してしまった」
⑨有名エッセイストのクリスチャンがアンディの書いた文章を読みたいと言うシーン
Why don’t you send it over?
「それを送ってくれないか?」
Why don’t you ~? は直訳だと「どうして~しないの?」ですが、「~した方がいいよ」とすすめるときに使われます。
“send it over”はover無しでもOKですが、overがあることで「そこまで送る」という距離感のニュアンスが表れています。
⑩オフィスでアンディがミランダからの頼まれごとを説明するシーン
I see your point.
「言いたいことはわかったよ」
pointには「要点、核心」の意味もあって、よくThe point is~「言いたいことは~だ」というふうに使われます。
回りくどい言い方をする人にイライラした相手が”What’s your point?”「つまり?」「で、何が言いたいの?」と手短に言うようお願いしたりします。
⑪アンディが自分のミスについて釈明しているシーン
It really wasn’t that big a deal.
「ほんとにたいしたことじゃないわ」
“big deal”はかなり頻出の表現ですね。「一大事、大変なこと、大げさな話」のような意味です。
この文と同じ意味で”It’s no big deal.”という言い方もよく聞きます。
⑫アンディがミランダの命令に従ってお店に無理なお願いをするシーン
Not a chance?
「無理だっていうの?」
chanceは「可能性、見込み」の意味があります。
Not a chance = No chanceで、「見込みがない、無理」ということですね。
⑬ミランダがアンディに「それができなかったらもうあなたは不要」と言うシーン
Don’t even bother coming back.
「戻ってこなくていいから」
botherはここでは「手間をかける」の意味。
“Don’t bother.”で「おかまいなく」という表現もよく使われますね。
ミランダの悪魔っぷりが全面に表れている台詞ですね。
⑭アンディの恋人ネイトが、家でもミランダのために仕事をするアンディに一言
That’s big of you.
「ずいぶん心が広いんだな」
ここでのbigは「親切な、寛大な」という意味で使われています。
“That’s big of you.”は純粋に「優しいんだね」という良い意味もありますが、ここでのネイトのように嫌味っぽく「ご親切なことで」と使われることもあります。
⑮アンディの仕事に少々うんざりしたネイトがかけた言葉。
Whatever. It’s your job.
「好きにすればいい。君の仕事なんだから」
“Whatever.”は「なんでもいいよ」ということです。
相手が何と言おうと自分は文句を言いませんから、という意思表示ですね。
相手の価値観を否定するほど強い表現ではないですが、あまり納得していない時に言う単語です。
⑯公の場で「美しい」と褒められたミランダが返した言葉
You’re very kind.
「お優しいことを」
これは、褒め言葉に対する謙虚で上品な返しですね。
“Thank you.”と返すと自分が美しいことを認めるような感じになるので、この返答は上手いな…と思います。
⑰ドレスアップしたアンディにクリスチャンが驚いて声をかけるシーン
Look at you.
「驚いたな」
“Look at you.”は直訳すると「あなた自身を見てみなよ」ってことですが、これは決まり文句で「(今の君に)驚いたよ」というときに出る言葉ですね。
基本は良い驚きですが、悪い驚きにも使われます。
⑱ミランダと働いてから変わり始めたアンディが自分自身について一言
Turns out, I’m not as nice as you thought.
「結局わたしはあなたが思ったほどいい子じゃなかったってこと」
口語表現ではこのように”Turns out”と言いますが、もともとの表現は”It turns out that ~”で「結局~だ」です。
not as A as B「BほどAでない」も頻出ですね。
⑲アンディを狙っているクリスチャンの気持ちが表れた言葉
Give my best to the boyfriend.
「その彼氏君によろしく」
“Give my best regard to~”「~によろしく伝えといて」のregardを取って短くした形です。
普通だったらboyfriendの前はyourになりますよね。あえて”the boyfriend”と言っているのは、「その邪魔な男」といったクリスチャンの心の距離感が表れているんです。
⑳ミランダの第1アシスタントのエミリーが焦ってアンディに電話をかけるシーン
I freaked out.
「私、パニックになっちゃったの」
freak outはスラングですが、めちゃくちゃよく使われる表現です。
パニくった時、恐怖を感じた時、頭がおかしくなりそうな時など、やばい精神状態を表すときに使う言葉です。
㉑アンディがエミリーに言いたいことを上手く伝えられないシーン
Not exactlly.
「そうじゃないわ」
exactlyは「まさにそのとおり」という意味ですが、notがつくと「ちょっと違う」という意味になります。
“No.”という返答よりもやわらかい印象を与える言い方です。
㉒アンディが自分が取った行動について言い訳をするシーン
It just happened.
「そうなっちゃったの」
“It happend.”で「偶然そうなった」という意味です。
アンディは「自分が望んでそうなったわけではない(仕方なかった)」と言いたいんですね。
同じ意味で”I didn’t have a choice.”という言い方もよく使われます。
㉓変わってしまったアンディに納得がいかないネイトの言葉
What the hell is wrong with you?
「いったいどうしたっていうんだ?」
“What is wrong with you?”というお決まりの表現を強めるため”the hell”という挿入句を使っているパターンです。
洋画や海外ドラマでは”the hell”「いったい~」はよく出てきますが、日常ではあんまり使わない方がいい言葉ですね。
㉔アンディが何のために仕事をしているのかをネイトが問いただすシーン
You used to say it was just a job.
「ただ金を稼ぐための手段だって言ってたじゃないか」
序盤でアンディがこの仕事が決まったときに、ネイトたちが乾杯した台詞が”To jobs that pay the rent.”「家賃を払うためだけの仕事に(乾杯)」でした。
jobという単語には「生きていくためにやらなければならない雑用」のような意味が含まれています。
㉕突然呼び出されたネイトがアンディにかけた言葉
What’s up?
「どうしたの?」
ここでの”What’s up?”は「用件は何?」という意味で使われています。
他にも”How are you?”の代わりにあいさつとしても使われるお決まりの言葉です。
『プラダを着た悪魔』はインプットしたい表現の宝庫
今回は英語初心者でも使いやすい「短い英語」をピックアップしてみました。
日常会話が中心なこともあって英語学習者には非常にありがたい映画です。
ウィットに富んだジョークなどもたくさんあり、楽しみながら英語を学びたい人には最適ですので、ぜひ英語学習に使ってみてください。
何回見ても飽きない名作、『プラダを着た悪魔』で学ぶ英会話フレーズ25選でした!
(2024/10/08 01:05:30時点 楽天市場調べ-詳細)