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『東大英語の総合的研究』レビュー【良問にチャレンジしたい人向け】

しゅり
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こんにちは、しゅりです。『東大英語の総合的研究』という本が良書だったので記事にまとめます。
東大に行きたい人
東大に行きたい人
東大に憧れるけど、英語が苦手だからなぁ。どうやって対策したらいいんだろう?

『東大英語の総合的研究』は、東大を目指す人にはぜひ解いてみてほしい良問が凝縮された一冊です。

<記事の信頼性>

過去に東大志望者向けの添削指導をしていました。

(※資格:英検1級、TOEIC960点)

東大を目指す人だけでなく、英語の本質をついた難しい問題に挑戦してみたいという方はぜひ参考にしてみてください。

『東大英語の総合的研究』は良問がつまった1冊

この本は、Z会・東大コースの英語講師2名によって書かれたこともあり、東大にフォーカスした解説がギュッとつまっています。

本体は368ページ、さらに別冊の模擬試験がついています。(ボリューム満点です!)

<おすすめポイント>

・東大過去問を研究されつくした実践問題がとにかく良問

・東大対策の講義を聞いているような詳細な説明

・東大英語の神髄に迫る「コラム」で知識が深まる

本の構成としては、大きく以下のパートに分かれています。

●英文和訳
●文法単問
●要約問題
●段落・文補完問題
●長文読解問題
●英作文問題
●リスニング問題(CD2枚付き)

読者はまず、それぞれのパートで出される複数の問題を解きます。

その後に続く解説では、問題の本質を理解するのに最適な順序で、要点を理解しやすい流れでまとめられています。
【設問へのアプローチ → 重要ポイント → 解答】

この本の中でも特に私がオススメしたいのが、「研究」という名のコラムです。

「研究」コラム (60本)

単語や文法事項などについて、東大レベルの濃く深い知識を得ることができる秀逸な読み物です。

コラムでは、東大受験が終わった後にも役立つ良質でハイレベルな知識が集められています。赤本などの過去問集と差別化できている部分ですね。

東大対策に特化した説明が充実

本の中では、東大入試での頻出度の高い事項についてを重点的に解説されています。

①:東大で狙われる文法事項

東大入試での頻出度が高い文法事項として以下が挙げられています。

「関係詞」「比較」「仮定法」「asの用法」「省略・倒置」

これらについて、他の文法書では当然触れられない❝東大入試を解く上で気をつけたいポイント❞の解説が充実しているのです。

ここでは、『比較』について言及されている部分を抜粋します。

◎重要ポイント:東大は比較が大好き

nothing less thanは次の2つの意味を持つ慣用表現である。

①「~にほかならない、~も同然」
②「《まれ》全然~しない」

そして、設問とその解き方が解説され、上述の「コラム」に続きます。

研究コラム:nothing less thanについての熟考

【前提となる知識】
〈nothing [something, anything]+形容詞〉は元来、no [some, any]+形容詞+thingだったものから形容詞の部分が後置されたものである。

まず、次の英文の下線部訳に取り組んでみてほしい。

Spinoza says that a free man thinks of nothing less than of death.  It is unnecessary to dwell upon it, but it is foolish, as so many do, to shrink from all consideration of it.

注:Spinoza スピノザ (オランダの哲学者)

↑下線部の❝nothing less than❞の部分の訳が、以下のどちらなのかわかりますでしょうか。
①「~にほかならない、~も同然」
②「《まれ》全然~しない」

東大レベルの問題でしか見ることがないくらいのかなりの難問ですね。
細かい文法解説は本にありますので、ここでは正解だけ載せておきます。

正解:「スピノザは、自由人は死について全く考えないと言っている。死についてくよくよと考えることは不必要であるが、多くの人のように、死について考えることから、尻込みしてしまうのは愚かなことだ」

まずIt is~以下の内容を正確に把握しないと、下線部の正しい訳は出せないという問題ですね。

いかなる英文でも全体の一部として考えることが重要である

東大対策では、パッセージ全体を1つの「有機体」としてとらえたうえで、細部の設問箇所に注目する視点を鍛える必要があります。

この本では、❝Bird’s Eye View❞(英文を俯瞰する視点)という言葉を使い、その重要性にたびたび触れられています。

②:東大英作文が要求するレベル

解答時間を消費してしまいがちな英作文問題ですが、事前の対策次第では高得点が狙いやすいパートでもあります。

実際の東大入試で過去2年に出題された英作文問題では、以下のような自分の意見を述べる問題が出題されました。

2019年 過去問 大問2(A)

新しい祝日の提案を、その意義とその日が望ましいと考える理由を含めて、60~80語の英語で説明する。

2018年 過去問 大問2 (A)

戯曲『ジュリアス・シーザー』の引用を読んで思うことを書く。
記述式1問:自由英作文(40~60語)

この本の中でも、同じような論文形式の英作文問題が載っていて、答案を作成する上での重要ポイントを詳しく解説されています。

・答案構成のルール
・表現に関するルール
・答案作成の手順

他の大学の入試より一段階上のレベルを要求されるのが東大の英作文。

本の中で、英作文の対策として以下の注意点が記載されています。

・基本構文やイディオムはひと通り頭に入れるだけでなく、いつでもすぐ口から出てくるレベルに達していなければならない。

・ほぼ同じ内容であっても、くだけた言い方と形式張った言い方の両方を習得しておきたい。

・読解問題の素材にある語彙を、英作文でも使えるように心がけておくとよい。

本の最後に、「東大英語の表現集50」として厳選された英文が掲載されています。

やはり対策するときには、東大問題を熟知した人が書いた参考書を使うのが好ましいですね。

この本でしか得られない貴重な知識を得たい方は是非!

東京大学の入試を突破するには、以下のような英語力の訓練が必要とされています。

①発音・語彙・文法構造などの細部の把握

②論理構成の理解や文化的背景についての知識に裏打ちされた大局的な把握

東大受験に突破するためだけでなく、実際に東大に入学した後にもこの2方面での語学訓練を続けていくことが求められます。

そういう意味では、この『東大英語の総合的研究』は、受験生だけでなく東大生にもおすすめしたい一冊です。

東大に関係なくハイレベルな英語を学びたい社会人の方も、この本から得られることは多いです。

興味がある方は、ぜひ手にとってみてください。

中身をパラパラとめくってみると、東大対策専門の講師による魂がこめられた解説から目が離せなくなります!

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しゅり
しゅり
海外居住経験なしで英検1級、TOEIC960点を取得。 日本にいながら英語を楽しく学ぶオススメの方法を中心に発信しています。 「スキルを積み上げて人生のハードルを下げる」をモットーに、のびのびと生きるアラサーです。