ビジネス英語でまず学んでおいた方がいいのは『数字』です。
日常生活や海外旅行だったらそれほど問題ありませんが、ビジネスの場では数字の間違いは致命的になります。
今回の記事では、ビジネス英語を学ぶ人がまず知っておくべき英語の『数字』に関するお話をしていきます。
『数字』はビジネス英語で真っ先に学ぶべき
ビジネスで使える英語表現を学ぶ人が、ネットや本で探すのは以下のようなトピックです。
・プレゼン英語
・交渉英語
・電話英語
会話を進める・続けるためには、これらの英語を事前に学んでおくに越したことはありません。
ところが、会話はできてもプレゼンや交渉、電話などのすべての場で必ず登場する「桁数の多い数字」がパッとわからないというビジネスパーソンが実は多くいます。
❝実際のビジネスシーンで困ったこと❞
その原因は、数字の桁区切りが日本語と英語で違うことです。
一度覚えてしまえば簡単なので、この機会にまとめて暗記してしまってください。
桁数の多い数字をマスターする
以下の表の内容は、ビジネス英語ではすべて覚えておくべき数字です。
日本語を見て、瞬時に英語を答えられるようにしておいた方が良いですね。
1 (一) | one |
10 (十) | ten |
100 (百) | hundred |
1,000(千) | thousand |
10,000(一万) | 10 thousand |
100,000(十万) | 100 thousand |
1,000,000(百万) | million |
10,000,000(千万) | 10 million |
100,000,000(一億) | 100 million |
1,000,000,000(十億) | billion |
10,000,000,000(百億) | 10 billion |
100,000,000,000(千億) | 100 billion |
1,000,000,000,000(一兆) | trillion |
英語は❝1,000(千)❞までは日本語と同じですが、それ以降は「ゼロ3つごとに単位が変わる」という法則があります。
要するに、英語には「万」という単位がないのです。そのため、「万」より桁数の多い数字になると混乱してしまう人が続出します。
【例文】万~兆までの数字の表現
万~兆までの数字を例文を載せておきます。
・我が社のツイッターには何万人ものフォロワーがいる。
⇒ Our company has tens of thousands of followers on Twitter.
・その都市の人口は350,000人です。
⇒ That town’s population is three hundred fifty thousand people.
・彼の著書は数十万部売れた。
⇒ His book sold several hundred thousand copies.
・このサービスのユーザーは400万人程度と見られる。
⇒ The users of this service are thought to number around four million.
・昨年は3000万人以上の観光客がその国を訪れた。
⇒ More than thirty million tourists visited the country last year.
・我らのサイトへのアクセス数は1億に到達した。
⇒ Our web page has received more than one hundred million hits.
・中国の人口は14億人である。
⇒ The population of China is one point four billion people.
・その会社は地震被害者のために100億円を寄付した。
⇒ The company donated ten billion yen to the victims of the earthquake.
・その事故の賠償総額は2000億円に上る。
⇒ The total compensation for the accident amounted to two hundred billion yen.
・マイクロソフトは、米国で3番目の時価総額1兆ドルを超える企業になりました。
⇒ Microsoft has become the third US company to pass a market cap of $1 trillion.
これらすべての数字の日本語を、瞬時に英語で言えるようになればビジネスでも困らなくなります。
↑例文では数の読み方がわかりやすいように、すべて英語で「スペルアウト」しました。
数字を使うかスペルアウトするか
実際に英語の文章で数を書くときのルールについてです。
数字を使わずにスペルアウトするほうがいい場合と、そのまま数字で書く方がいい場合がある程度は決まっています。
スペルアウトする方がいい場合
●文章中のからまでの数はスペルアウトするのが正式な書き方です。
〇 Middle Eastern oil prices jumped by five dollars per barrel..
△ Middle Eastern oil prices jumped by 5 dollars per barrel..
●文頭に数がくる場合は、数の大小に限らずスペルアウトするのが正式です。
〇 Two hundred people came to the meeting.
△ 200 people came to the meeting.
数字を使う方がいい場合
●11以上の数なら数字を使うのが一般的。
〇 The international conference will be held at a hotel where 500 people can be accommodated.
△ The international conference will be held at a hotel where five hundred people can be accommodated.
※〇の方が正式というだけで、△の方でも間違いではありません。
ここには一般的(正式)な書き方として載せましたが、それぞれの業界や会社特有のルールがあればそちらに従ってください。
【おすすめ】日常で数字を覚える練習
数字は一度まとめて覚えても、使う機会がないとすぐに忘れてしまいます。
いざという時のために、日頃から数字を見たら英語で言う練習をしてみるといいと思います。
例えば、日経新聞で以下のような記事を見た場合、数字部分だけを英語で言ってみてください。
厚生労働省は働く高齢者の年金を減らす在職老齢年金制度を見直す。今は65歳以上で47万円を超える月収がある人は年金が減るが、月収を62万円に引き上げて対象者を減らす案を軸に議論する。
① 47万 → four hundred seventy thousand
② 62万 → six hundred twenty thousand
正解を知りたいときは、Googleで”470000 英語”と検索すると一番上に出てきます。
ちなみに、数字は音読して覚えるのがオススメです。
まとめ:仕事で英語を使うなら『数字』に強くなるべき
❝数字の英語❞は日本人が特に苦手とするところで、プロの通訳でさえ桁を間違えないよう注意を払っていると言います。
ビジネスパーソンにとって数字の間違いは致命的です。
仕事でパッと答えられなくて恥ずかしい思いをしたという話はよく聞きますので、日頃から数字を見たら瞬時に英語で言えるように練習しておくのがオススメです。
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