世の中には「やりたい仕事が見つからない」と悩んでいる人がたくさんいます。
これをマイナスに捉える人は多いですが、実はそんなに悪いことではないと私は思っています。実際に以下のようなメリットもあります。
- 絞っていない分、広範囲から探していける
- 熟考・リサーチする時間が増えるから失敗が少なくなる
- 「やりたい仕事」がある人はその職につけなかった時のダメージが大きすぎる
この記事では、やりたい仕事が見つからずに悩んでいる人が職探しをする上で、重視した方がいい5つのポイントについてお話しします。
やりたい仕事が見つからない人が考慮すべき5つのポイント
「やりたい仕事」というアプローチでの仕事選びにこだわる必要はありません。
時代の変化が激しくこれまでの価値観が崩れてきています。
そんな今の時代は自分の希望だけにとらわれずに視野を広げて仕事選びをした方が上手くいく可能性があります。
「やりたい仕事が見つからない」という人が仕事を選ぶ上で重視すべきポイントは以下の5つです。
① 業界の将来性
② スキルがつくか
③ やりたくない仕事の消去
④ 収入と働きやすさのバランス
⑤ 信頼できる人の意見
それではこれらについて具体的に見ていきます。
①:業界の将来性
❝会社❞としてどうなるかはわからなくても❝業界❞に関する情報はネットや新聞にあふれています。
例えば、今後必ず伸びていく市場として挙げられるのが以下です。
IT・Web関連の業界
圧倒的に強いのがIT系なのは間違いありませんが、そこだけに絞って探す必要はありません。
高齢化が加速していくことで介護や医療系も将来性はありますし、他にも衣食住などに関わる業界は常に一定の需要はがあるでしょう。
このように❝業界の将来性❞にアンテナをはって情報収集をするのが、これからの時代に後悔しない職探しの重要ポイントです。
②:スキルになるか
AIに仕事が奪われるという信じたくない話が現実化してきている今、スキルとして残る仕事につくことの重要性が増してきています。
(例) 事務系
→ 今後は『スキル』として評価されづらい
書類作成などのルーティン作業はあらゆる職場で自動化されていくため、このあたりは少し慎重になった方がよいかもしれません。
(例) プログラミング・英語・営業
→ 長く使える『スキル』として残る
このように必要とされ続けるスキルは、将来のリスクを避けることにつながるため、仕事にするメリットは大きいと言えます。
③:やりたくない仕事の消去
やりたい仕事を探すことよりもやりたくない仕事を消去していく、いわゆる「消去法」は有効です。
あまりポジティブな言葉ではないですが、職探しとなるとこれはとても大切な考え方です。
・人付き合いが苦手 → 営業・接客は消去
・ずっと座っていられない → デスクワークは消去
・立ち仕事はキツイ → 体力を使う系は消去
自分の性格や特性は自分が一番わかっていると思うので、嫌なものを消していって残ったものから選ぶというのは合理的だと思います。
ときどき体育会系のノリの人が「嫌な仕事でもやってるうちに慣れてくる!」と言いますが、合わないことを毎日のように何時間もやり続けることって想像以上にしんどかったりします。
④:収入と働きやすさのバランス
社会人なら誰でも一度は考えたことがあるであろう「収入と働きやすさ」問題についてです。
・収入は高いけど残業が多すぎて自分の時間がない
→ 結果、辞める
・プライベートは充実するけど収入が低すぎる
→ 結果、辞める
このように、たとえ好きな仕事であっても収入と働きやすさのバランスが合わなくて辞めてしまう人はいます。
多くの人は仕事を始めてすぐの頃は「なんだってやれそう!」と気合いが入っていますが、長く続けていくうちにこのバランスが気になり始めるのです。
職探しの時点である程度「自分にとっての最低条件」を考慮しておくと入ってからの戸惑いは減ります。
⑤:信頼できる人の意見
自分で考えても答えが出ないし不安だと思う人は、人の意見を聞くことも大事です。
多方面からの情報を集めすぎるとかえって着地点が見つからなくなることもありますので、自分が信頼できる人の意見を重視するのがいいと思います。
特に、以下のような人たちの経験談は有益です。
・社会人経験(特に転職経験)がある人
・幸せに働いている人【←重要】
信頼できる人から成功した話だけでなく失敗談なんかも聞けたらすごく参考になりますね。
そして、人によって❝幸せ❞の基準は異なりますが、「この人の生き方いいな、幸せそうだな」と感じる人に従うのが自分も働きながら幸せに生きるための近道だと思います。
幸せに働くってどういうこと?
仕事における❝幸せ❞の話をもう少し深掘りします。
私自身、ここ最近「自分は今後何をしたいのか」について深く考えていました。
そして、いろんな人の意見や体験談を聞いた結果、以下の結論にたどり着きました。
【結論】その仕事をする人生が幸せだと感じられればOK
そんなの当たり前だろと思われるかもしれませんが、私はこの本当の意味に気づくのが遅すぎて貴重な20代の時間をムダにしたと思っている一人です。
大前提として、「仕事に特に不満はない」と思っている人は焦って変化を求める必要はありません。
一方で「本当にこの仕事でいいのかな?」と悩み続けるくらいなら、他にも仕事はいくらでもありますよという話です。
たくさんの情報に触れる
→かたまった価値観が変わる
→少しの勇気をもって行動する
このように多少のリスクを取っていけば、自分にとってベストな働き方に近づけることは可能になります。
でも、これに対し以下のような反論があるかもしれません。
反論①:仕事は労働なんだから、大変なのが当たり前。
反論②:仕事はお金がすべて。幸せは仕事以外で感じればいい。
↑まさに今までの私が思っていたことです。
ところがこの考えだと人生の大事な時間を❝消耗するのを受け入れる❞ことになってしまうんですよね。
誰もが羨む仕事についていても幸せじゃない人もいるし、一見つらそうな仕事でも誰よりも幸せな人もいる
今では、できる限り自分が「その仕事を続ける人生が幸せだ」と思える職場や働き方を追求するのがいいのかなと感じています。
たとえ上手くいかなくてもやり直しがききます
ここまで業界や職種の例も出しながら、仕事選びのポイントについてお話ししました。
それでもまだ迷い続ける人はいると思います。失敗が怖いのも当然です。
この記事で書いた5つのポイントのすべてを満たすところを見つける必要はなくて、迷ったときの決め手としてどれか1つだけを重視するのでも問題ありません。
仕事探しですごく悩んでいる人に伝えたいこと
⇒ もし上手くいかなくてもまたやり直せるから大丈夫ですよ。
「仕事選びに失敗したら人生終わり」なんて考える必要はないですからね。
万が一、入ったところが想像とは違った場合でも、仕事はいくらでもやり直しがききます。
悩み続けてなかなか答えが出ないという人は、最後は自分の直感に従ってみるのもよいと思います。
まとめ:やりたい仕事が見つからない人へ
やりたい仕事が見つからないのは普通のことです。
中には様々な仕事を経験していくうちにやりたいことが見つかる人もいます。
職探しや採用面接などはとても労力がいりますが、悩む時間も大切だと思います。
情報の集め方や考え方を少し変えてみるだけで、新しい発見があり納得のいく結果につながることもあります。
今の時点でやりたい仕事がなかったら楽しく働けないというわけでは決してありません。
最終的に自分の理想に最も近いところが見つかるよう願っています!
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