「日本人は英語の発音を気にしすぎ!」とよく言われます。確かに日本人の多くはネイティブの発音とかけ離れているかもしれません。
でも実は、発音をムダに気にしすぎる必要はないのです。
この記事では「英会話を習得するには最低限の発音を身につければ良い」という話をしていきます。
<記事の信頼性>
・資格:英検1級、TOEIC960点
・英語学習歴:10年以上
※ビジネスでの英語使用経験あり
英語の発音が上手くならないからといって悲観する必要はありません。
発音がイマイチな日本人がビジネスでも十分活躍できるという根拠や、最低限のレベルに改善する方法を経験談とともにお話しします。
英語の発音は伝わる最低限のレベルでOK【根拠あり】
日本人が英語の発音がうまくできないのには理由があります。
【日本語と英語】舌の動かし方が違いすぎる
ネイティブ英語の発音に近づけるには『舌の動き』がとても重要です。
ずっと日本語を話して育ってきた人が、正確な発音で英語を話そうとしても舌を上手く動かせないという壁につきあたります。
そのため、子どもの頃から英語に慣れていない限り、純日本人が発音を改善するのは相当難しいのです。
発音が完璧にできなくても、内容がちゃんと伝われば問題ありません。
結論:伝わるレベルであればそこまで気にしすぎなくてOK
これは、実際に海外で英語を使ったり、ビジネスで活躍している日本人の英語を見てきたから言えることです。
根拠①:❝発音がイマイチ❞な日本人でも、国際ビジネスで活躍している
根拠②:発音を気にしすぎるあまり、英語を話すのをためらう日本人が多い
それでは、これらの事実をもう少し深掘りしていきます。
発音が苦手な人でもビジネスで活躍している
私は過去に会社の海外部門で秘書をしていた経験があり、たくさんの活躍している上司の英語を聞いてきました。
そのときに英語に関して強く実感したことがあります。
英語の発音よりも、話す中身が大事
当たり前といえば当たり前なんですけど、これはとても重要なことだと思います。
実際に、外資系企業で仕事ができて海外出張もしょっちゅう行っている上司が、❝超・Japanese English❞だったりします。
それでも海外のクライアントにとっては、仕事をちゃんとしてくれていて内容が伝わりさえすれば気にしないんですよね。
・発音は問題なく伝わるレベルにしておく【最低限】
・会話力=話す内容を重視する
これがビジネスでは最も生産性が高い英語力なのだと思います。
国際ビジネスの世界ではアメリカ等のネイティブ英語の国以外にも、アジアや中東などたくさんの人と日々やりとりをするので、そもそも「相手の発音の癖が強い…!」というのもよくある話です。
発音を気にしすぎて話すのをためらうのは逆効果
これは英語を勉強し始めたばかりの人によくあることなのですが、「発音が下手で恥ずかしいから」と英語を話すのをためらってしまうパターンです。
英語の発音の上手さ
→ 話す量に比例
発音が上手くなるためには、声に出してたくさん話さないと意味がないので、気にしすぎは本末転倒ですね。
「自分は英語の発音が下手だから、あまり人に聞かれたくない」と思っている人に伝えたいことがあります。
日本人は発音が下手で当たり前です!
みんなそうなので気にする必要はありまん。
万が一ですが、誰かから発音をバカにされたりしたとしても気にしないで大丈夫ですよ。
改善点を教えてくれる人の話だけ聞いていればOKです。
英語を話す状況になったら、「これで合ってるかな?」とか気にしていたら会話のテンポについていけず取り残されてしまいます。
発音でも文法でも、気にしすぎずに積極的に話すことで英会話の上達が早くなるのは事実です。
日本人がキレイな発音になるには、桁外れの努力が必要
そもそも、日本人は島国という環境だったり英語教育の問題だったりもあって、英語ができる人が他の国に比べるとかなり少ないです。
そんな中、たまにネイティブのような美しい発音の人に出会い「どうやって発音の勉強をしたの?」と聞くと答えは大体こうです。
そうなんです…。発音が上手な人は帰国子女や外国育ちがほとんどなんですよね。
なら純ジャパは『発音』に関しては絶望的なの?と聞かれると、そうでもありません。
日本人で、キレイな発音を手に入れている方もいます。
↓【YouTubeチャンネル:Atsueigo】
純ジャパとは思えない発音のATSUさん。日本にいながら英語力を上げた方です。
↓【YouTubeチャンネル:CS Dojo】
元Google勤務の日本人エンジニアの方です。過去動画から見ていると発音がどんどん素晴らしくなっていくのがわかります。
この方たちに共通しているのは、桁外れの努力家ということですね。
英語の勉強をしている誰もがここまでのレベルになるには、かなりのやる気と練習量が必要なのかな…と感じます。
ネイティブの発音に近づけるには、発音がキレイな人のマネをすることです!
それでは、実際に❝純ジャパ❞の私がネイティブに認められるレベルまで上達できた練習法を詳しく説明していきます。
発音練習の方法【リアルな英語のマネをする】
海外に住んでいればリアルな英語を「聞く・話す」ための環境が整っているので、特別な練習をしなくても上達していきます。
ですが、日本で英語を学んでいる人はリアルな英語に触れる機会が少ないので、自分からその機会を作らなければなりません。
キレイな発音の英語を真似すれば発音は改善できる
私は実際にこのやり方で、発音を改善することができました。
具体的な方法は以下のとおりです。
手順①:キレイな発音の人を探す(海外ドラマがおすすめ)
手順②:シャドーイングで真似してしゃべってみる
まず【手順①】のキレイな発音の人を探すのがとても重要だと思います。
なぜなら、真似をする対象の人の発音がそのまま染みつくからです。ここでちょっと訛りが強い人を選んでしまうと、あとあと矯正するのが大変です。
そして【手順②】のシャドーイングは難しいですが、発音が上手くなるのには効果の高い方法です。
【証拠あり】このやり方で私は成果を出せました
以下が、私が使った海外ドラマと真似した登場人物です。
<発音改善に使ったもの>
・海外ドラマ:デスパレートな妻たち
・真似した登場人物:ブリー・バン・デ・カンプ
『デスパレートな妻たち』が発音練習に最適な理由は↓こちらの記事で詳しく解説していますので、興味がある方はどうぞ。
●参考記事: 海外ドラマ『デスパレートな妻たち』で英語を学ぶべき理由
私が発音を鍛えようと思った理由は、主に英検1級の面接試験対策のためでした。
実際に成果があったという証拠写真を載せておきます。
海外居住経験なしの完全なる純ジャパですが、ネイティブの面接官からも合格点をもらえるぐらいの点数が取れました。
スピーキング練習の相手は訛りがあっても大丈夫
シャドーイング練習で真似をするときは、クリアでキレイな英語が望ましいという話をしました。
では、スピーキング練習をする相手の発音も大事なの?と思うかもしれませんがそれは話が違います。
スピーキング練習は会話(アウトプット)を磨くための場
→ 相手の発音のキレイさにこだわりすぎなくてOK
スピーキング練習では、相手の発音をマネすることよりも、自分が言葉を発することに力を使う場所です。
もちろん相手がキレイなネイティブ発音であるに越したことはありませんが、訛りがある場合でも英会話力の上達にそれほど影響はないと思います。
むしろ、スピーキングは数をこなすことが大事ですね。
まとめ:発音は最低限のレベルで使える英語になる
できるだけ発音がキレイな人の真似をして普段から練習することで、ネイティブの発音に近づけることはできます。
でも英語を話すときに発音を気にしすぎることが、英会話の上達への足かせになってしまうのは事実です。
発音がそんなに上手くなくたって、伝わる英語を話すことさえできれば仕事でも十分使えます。
「がんばっても発音が上手くならない」と思っている人がいましたら、それほど気にしなくて大丈夫ですので引き続き楽しんで英語を学んでいってください。
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