コミュニケーション能力に自信がない人でも、英語はできるようになります。
ただし勉強法やアウトプットのやり方を少し変えたほうが良いので、そのあたりを詳しくお話ししていきます。
- 資格:英検1級、TOEIC960点
- 日本で独学で英語力を上げ、英語を使って仕事をしてきました。
この記事を読んでいただければ、コミュニケーション能力に不安がある人でも英語の習得・さらには英語を活かした仕事ができることを分かっていただけると思います。
コミュ力が低くても英語はできる?【結論:条件つきでYes】
英語は基本的に、❝人と人とのコミュニケーション❞を前提にした言語です。
そのことから「コミュ力が低い人に英語はできない」などと言う人もいます。
ところが、私が社会人として見てきた世界では「コミュ力が低くても英語を使って活躍している人はたくさんいる」と断言できます。
ただし、勉強のやり方を間違えないようにしなければなりません。
また、習得してから英語を仕事に活かそうと思っている人の場合、自分に合った仕事のやり方を見つけられるかが重要になります。
勉強法①:スピーキングは後回しでOK
英語を効率よく勉強しようとすると、インプットだけではなくアウトプットも意識していかなければなりません。
●インプット → 単語、文法、リスニング
●アウトプット → スピーキング、ライティング
これらをバランス良く勉強するのが、英語学習の理想です。
ところが、コミュニケーション能力に自信がない人は「スピーキング」に極端な苦手意識を持っている人がほとんどです。
スピーキングは他の技能よりずっと労力がいる作業なので、人と接するのが好きではない人にとってはより一層イヤだと感じます。
そこを無理してやろうとする必要はありません。まずはスピーキング以外のことに力を入れましょう。
勉強法②:ライティング(英作文)に力を入れるべき
コミュニケーションが苦手な人の勉強法でオススメなのが、ライティング(英作文)を集中的にやることです。
ライティングに力を入れるべき理由は以下のとおりです。
世の中では「話す力」だけでなく「書く力」も需要があるから
話すことだけが英語じゃありません。
人と接することなくできる英語の仕事を具体的にいくつかあげてみます。
【ライター・翻訳】
一人で集中して取り組めます。
人と話す必要は、ほぼありません。
【英作文などの添削】
在宅で黙々とできる仕事です。
【会社の海外部門】
仕事内容によって多少は変わりますが、最近では相手の時間を拘束しない❝メール❞のやりとりが多いです。
ちなみに、私は上記3つの仕事すべて経験したことがあります。
その上で、英語を書く力があれば仕事になると言えますね。
英文ライティングは努力次第で極めることができる技能なので勉強する価値はありますよ。
また、英作文の勉強をずっとやっていると、自然と英語の言葉が出てくるようにもなるというメリットもついてきます。
勉強法③:スピーキング練習の注意点【重要】
単語・文法・リスニング・ライティングをある程度やって自信がついた人は、スピーキングへと1歩踏み込んでみてください。
ただし、スピーキング練習にはいくつかの方法があり、避けた方がよいものもあります。
英会話スクールのグループレッスンは×
人前で自分の意見を言うのが苦手な人は、英会話スクールのグループレッスンに参加してもまず成果は出ません。
グループレッスンの場合、「僕・私の意見をきいて!」とグイグイいけるタイプの人に圧倒されて、❝聞き役❞に回ることになります。
英語で話すという以前に自分の発言の番になるとドキドキしながら消耗した結果、スクールにお金を吸収されて終わってしまうので避けたほうが良いと思います。
マンツーマンレッスンはやり方次第で◎
コミュ力が不安な人がスピーキングのレッスンを受けるときは、マンツーマンがいいですね。
マンツーマンレッスンなら、講師がこちらの言葉を引き出してくれるし、こちらが言いたいことを言うまで待ってくれます。
ただ、マンツーマンレッスンは料金が高いのがネックになると思います。
料金をおさえたいのなら、オンライン英会話が圧倒的におすすめです。
行きたくもない飲み会を我慢したら捻出できるぐらいの金額で受講できるので、最近は利用者がどんどん増えています。
AI英会話は相手が機械だから気がラク
最近では、AIによる英会話が発達してきています。
具体的には、英会話アプリのスピークバディやナンナなどで学ぶことができます。
人ではなくスマホに話しかければよいので、気楽だと思います。
ただ、現時点でそこまで音声認識などの精度が高くないので人との会話に比べるとちょっと物足りなさは感じるかもしれません。
人とのコミュニケーションを避けたい場合には使ってみる価値はあると思います。
【朗報】短い言葉で話せば伝わります
仕事や旅行などで英語を話さなければならない時に役立つ情報です。
長い文章でたくさん話さなければ意図が伝わらないと勘違いしている人もたまにいますが、英語は短い言葉で十分伝わりますよ。
「日本人の英語は外国人からイライラされがち」と言われますが、それはダラダラと話そうとして結論を端的に伝えないのが原因です。
英語では短い言葉でムダなく伝えることが大事なので、できるだけ短時間のコミュニケーションを目指せばストレスも少ないと思います。
なので、「話す」というコミュニケーションにそれほど壁を感じなくても大丈夫です。
コミュ障の人は成果を出しやすい【事実】
「コミュ障」という言葉がありますが、ネガティブな意味で使われることが多いですよね。
でも❝作業をして成果を出す❞ことにおいては、「コミュ障、最強」だと思います。
その理由は「圧倒的に時間をコミットできるから」です。
一人で集中的に作業をする時間が多ければ多いほど、成果のクオリティーは上がります。
仕事の打合せでアイディアを出し合いながら何かを創りあげていくなどではない限りは、孤独に打ち込む時間にこそ質の高いものが仕上がりますね。
英語も例外ではなく、コミュニケーションを取ることばかりに縛られず、一人の時間に着々と積み上げていけば作業量で勝てます。
モチベーションを上げたい場合
「孤独だとモチベーションが上がらない!」という反論があるかもしれないので、それに対してお答えします。
やる気なんてものはそもそも存在しないので、目標を定めてそこに向けて淡々とやるだけです。
でも、そうやって言うのは簡単でも実際には難しいかもしれないですね。
もし誰かから刺激を受けながら続けたいという場合はみんチャレというアプリがオススメです。
5人の同じ目標を持った人と「今日やったこと」を報告しあってお互いのモチベーションを高めるというものです。
(※リアルな友達じゃなくても大丈夫です。)
人と会わなくてもモチベ維持ができる方法に興味がある人は良かったらどうぞ。
まとめ:コミュ力が低くても英語は使えます
コミュ力が低くても英語力を上げられます。仕事で使うことだってできます。
ネックになりそうなスピーキングは嫌だったら無理してやらなくてもいいですし、必要な場合は短い言葉で端的に伝えれば問題ありません。
一人で黙々と作業ができるのなら、勉強法を工夫すればむしろ人よりも高い成果を出せるでしょう。
コミュニケーション不足で悩んでいる人は、ぜひここに書いた方法で淡々と英語力を上げてみてください。